ゼンマイの推し事事情

推し事やお仕事に対して、思ったことを書いてます

「原点回帰」の真意は「私もうネタ切れです」

はい!ゼンマイです。

 

この時期になると、いろんな人がいろんなところで新年の目標を立てたがりますよね。今回は、その目標の中身でひとつ物申したいことがあったのでそれについて。

 

僕自身は新年の目標はひとつも立ててないのですが、会社の経営方針会やアイドルのブログなんかで他人の目標は結構目にします。そしたらですね、自分が働いている会社も自分が推しているアイドルもその他娯楽制作会社も、そろいもそろって目標が「原点回帰」なんですよね。なんかもう、呆れを通り越して笑いがこみ上げてきますね。

 

トヨタ 原点回帰の管理会計

トヨタ 原点回帰の管理会計

 

 

コンテンツがある程度長く続くと、必ずどこかで湧いてくる言葉(それも主に行き詰まっている時に)。それが原点回帰。類義語として「初代を意識して」というのがありますね。要するに「今一度初心に戻って、あの頃の勢いを取り戻そう」っていうのがメッセージでしょうが、僕に言わせれば馬鹿馬鹿しいにもほどがある。一度原点に戻るという言葉が出るということは、もうこれ以上新しいアイデアが浮かばないことを認める行為です。仮に浮かんだとしても、それはもう初代を越えられないことを宣言するようなもので、それは立派な後退です。

 

そして娯楽コンテンツでは特に言えることですが、原点回帰によって生まれたコンテンツのターゲットは得てして初代ファン。要するにかつてのファンの囲い込みです。確かにそれで一定の人数は集まるでしょうが、それは一時の懐かしさからでしかありません。長くはついてこないでしょう。それに、ここから発展しようと思えばどの道新規ファンを捕まえなきゃいけませんし、結局苦し紛れの策だと言わざるを得ません。

 

だから原点回帰という言葉が出たコンテンツは、もれなくオワコンが近いと疑っていいと思います。だって勢いづいていたら「躍進」とか「革新」という、もっと攻めた言葉が出るはずだもん。