なぜ『鋼の錬金術師』はあんなに神っているのか
はい!ゼンマイです。
これは前々からずっと言っていることですが、僕はこの世にある漫画の中で『鋼の錬金術師』が一番好きです。終了してからもう数年が過ぎましたが、僕の中では未だに一位を保ち続けています。そろそろ誰か越えろよ。
じゃあなんでそんなに良かったのか。今回はそれについて語りまくります。
まずファンタジーなのに感情移入できる。この物語を見る上で欠かせないキーワードが、「人工的に命を作り出すことはできない」。人造人間を作り出すことは禁忌とされていたり(やるととんでもない対価を払わされる)、唯一それを可能とするアイテム・賢者の石は人の命からしか作り出せなかったり。でもその一方で、人の出産や家族の絆とかを繊細に描いている。ファンタジーであるにも関わらず現実と置き換えることができる妙なリアリティーに、感情移入せずにいられません。「どうしてパパ埋めちゃうの?」は漫画で初めて泣いた。
HAGAREN SONG FILE - MAES HUGHES -
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次が話やテーマが重いわりに、ギャグがすべらない。確かにトラウマ級にショックを受けるシーンや戦争の描写とかありますが、暗くなり過ぎないように適度にギャグシーンを盛り込んでいるんですよね。ここのバランスがちょうどいいから、最後まで読めたってのはありますね。『戦う少尉さん』はマジで笑った。
みっつめが伏線回収のタイミングが絶妙。序盤の決め台詞を最終決戦で持って来たり、ここぞってところで退場したキャラが再登場したりと本当熱い。主にランファンとかランファンとかランファンとか。
Theme of Lan Fan by THE ALCHEMISTS
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あとは話を通して謎が多くあって、それをあーでもないこーでもないと予想しながら読むのがたまらなかったですね。とりあえず街の形が円形だった時は気をつけろ。
そしてアクションの描写が最高。静止画なのにすごくスピード感があって、見てて血沸き肉踊ります。特に後半の大総統。アニメでもものすごい気合の入りようで、何度もおかわりしちゃいましたね。
アニメといえば、主題歌が全部神曲。どうでもいい曲が一曲もない。全部オススメなので、今一度聴いてほしいですね。
あとはあれですね。変に萌え要素を入れなかったことが良かった。主人公に完全イエスマンなヒロインとか、妙に女の子キャラばっかり出てきたりとか、中途半端なお色気シーンとかみたいなの見せられると、僕はすんごい興ざめしちゃうんですよ。ぶっちゃけそんな漫画が多い『少年ガンガン』の中で、そういうのがなかったから良かったです。ぶっちゃけ『鋼の錬金術師』以外のガンガンの漫画は読めたもんじゃなかった。
以上が僕の思う『鋼の錬金術師』の良いところです。この漫画は本当に良かった。
今年中に実写映画が公開されるらしいですが、僕からはただただ中途半端なものは作るなよとだけ言いたい。