ゼンマイの推し事事情

推し事やお仕事に対して、思ったことを書いてます

「君が誰にいじめられているかよりも、僕が与えた役割のほうが大事だから」←大企業の社長は平気でこんなこと言います。

はい!ゼンマイです。

 

みなさん、学校での掃除の光景を思い浮かべてみてください。

掃除は班に分かれて行いますよね。仮にAさん・Bさん・Cさん・Dさんの4人としましょう。

4人は下駄箱掃除。ですが、そのうちのBさんとDさんが浮かない顔をしています。それもそのはず。2人は昼休みに取っ組み合いのケンカをしたばかりです。さらに言うと、AさんはCさんにいつもいじめられています。そんなだから気まずい空気が漂い、掃除がなかなか進みません。

すると、見回りに来た担任の先生がやって来てこう言いました。

「あなたたちが休み時間に何があったか知らないけど、そんなことよりも私が割り振った下駄箱掃除のほうが大事だからちゃんとやってよね。」

 

 

…どうですか。もしこんなこと言う先生がいたら大ヒンシュクものじゃないですか?ところが、大企業の社長や店長は、こんなこと社員の目の前で平気で言います。

 

僕が学生時代にバイトしていた某大手チェーンのスーパーの店長も、今務めている会社の社長も、社員全員集めて経営方針を語る場で口をそろえて言いました。「外で何があったかとか上司との付き合いで悩むこととかあるでしょう。だけど、みなさんの職務は、そんなことよりも高い次元の話なんです。」と。これがまた面白いくらい同じことを言うんですよ。滾りかけてた情熱が一瞬で冷める言葉でしたね。「あなたの悩みより、私の成績アップのほうが高尚」とか、よく言えたもんです。それで人がついてくると思ったら大間違いですよ。『ONE PIECE』でも見直したほうがいいんじゃないんですか~?

ONE PIECE 84 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 84 (ジャンプコミックス)

 

 いくらチームワークだの社会貢献だの言われても、集団行動において一番されて嫌なことは、個の意志をないがしろにされることなんですよ。誰だって他人が贔屓されている姿を見ると腹が立つし、搾取されるだけの養分になるのはごめんです。なんでそんな簡単なこともわかんなくなっちゃったんですかね、この人たち。あの大所帯のAKB48ですら、人気が全然ないメンバーでも卒業公演は立派にやるというのに。

 

確かに会社や店を立ち上げて、それを回して今の状況まで育てあげたのは立派ですよ。でもそれにあぐらをかいて現場から離れすぎちゃったせいで、当初持っていたであろう大切な何かを見失っているように、僕には見えますぜ。

『ワンピース』に学ぶ仕事術

『ワンピース』に学ぶ仕事術